誰にとっても便利な共用品として最近とみに人気上昇中なのが二段式の「折り畳みジャンプ傘」。先陣を切ったのは、イトーヨーカ堂のオリジナル傘「パシャット」だ。閉じひもをはずし、持ち手に付いたボタンを押すと、柄が自動的に伸びて傘が開く。しまうときは同じボタンを押せば、自動的に閉じる。ただし、伸びた柄を再び元のサイズに戻すところは手動式。傘の先端をしっかり押さえ、カチッというまで押し戻す。超軽量傘など独自商品をシリーズ展開している同社が、台湾の大手傘メーカーの特許技術を使って開発。発売は一九九六年だが、車に乗り降りするときや大きな荷物を持っているときなどに便利なことから、年間三万本以上売れるヒット商品に。「急に降り出したときにも簡単に差せる」と、片まひの人、リウマチなどで手が不自由な人、白い杖を持つので常に片手がふさがってしまう視覚障害者、小さな子供の手を引いている母親まで、幅広い層に支持されている。なかには、「お友だちにもプレゼントしたいから」とまとめ買いをした全盲の女性もいたそうだ。一九九九年には、柄と骨の材質をスチール製からアルミ製に改良。その後も、二百四十グラムの軽量タイプを出している。現在は、半径六十センチと、一般の折り畳み傘より五〜七センチ大判タイプを販売している。無地柄と格子柄があり、価格は二千九百円。二〇〇三年一月には、新モデルとして紳士用に加えて、女性用を発売する予定。半径は従来品と同じ五十五センチながら、二百二十四グラムという超軽量化を実現、価格は一九百円を予定している。ダイエー、イオンなども独自商品を発売、「レノマ」(発売元ハヤシミチ)などブランド傘にも同じようなタイプが登場している。