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ストッキングへのこだわりを意識

二十五歳の頃、ストッキングへのこだわりを意識していたことを思い出した。雑誌の編集部に勤めていたその頃、一緒にチームを組んで仕事をしている仲間のひとりと、会社近くの小さなレストランで遅い夕食を摂るのが習慣のようになっていた。窓際のテーブルが私たちの指定席で、とりとめのない雑談は気がつくといつもおしゃれの話題となっていた。ある時、何がきっかけだったのか、彼女が突然言った。「やっぱりストッキングは上等のをはかなくちゃだめよ」「え、ストッキング?ウーン、そうか。そう、ストッキングよねっ」と私。「それからハンカチもじゃない?」「真っ白な麻のハンカチだわ。それに自分のイニシャルを刺繍するのよ!」私たちは何か大発見をしたような気分になって興奮した。