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歳月による腐食は避けがたい

マンションの基礎、柱、梁、壁、床などの構造・躯体は、鉄筋とコンクリートによってつくられている。このふたつは絶妙のコンビだ。お互いの弱点を、それぞれが持っている長所によって補い合っているのである。鉄筋の弱点はサビやすいことと曲がりやすいことだ。まずサビに対しては、コンクリートはアルカリ性でできているので、鉄筋の酸化(サビ)を防いでくれる。次に鉄筋は針金を太くしたようなものだから、圧力がかかると簡単に曲がってしまう。それを圧縮に強いコンクリートで包み込むことでがっちりガードしているのである。対して、コンクリートは圧縮には強いが引っ張りには弱い。そのためコンクリートはひび割れが生じやすいのだ。一方、鉄筋は引っ張られる力に強いので、コンクリートが引っ張られるのを抑えているのである。しかも両者ともに温度変化による膨張率は同じだ。暑い日には一緒に伸びて、寒い日には一緒に収縮する。こうして互いに助け合って強度を高めている鉄筋とコンクリートだが、歳月による腐食は避けがたい。